ものづくり補助金は、採択企業の企業名ともに「事業計画名」という30文字程度の「補助金を使って実行しようとしている事業内容の要約」が公開されます。
2019年(H30年補正2次)のものづくり補助金1次採択結果の事業計画名を、KH Coderというテキストマイニングソフトで分析してみました。
KH Coder: 計量テキスト分析・テキストマイニングのためのフリーソフトウェア
[blogcard url=”https://khcoder.net/”]
テキストマイニングとは、文章データを単語や文節で区切り、それらの出現の頻度、傾向などを解析し有用な情報を取り出す方法です。詳細はwikipediaを参照ください。
テキストマイニング – Wikipedia
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事業計画名にはどんな単語(連語)が出がちなのでしょうか?
順位 | 単語(連語) | 出現回数 |
1 | 生産性向上 | 961 |
2 | 生産性 | 357 |
3 | 高度化 | 236 |
4 | 自動化 | 153 |
5 | 効率化 | 137 |
6 | 生産体制 | 126 |
7 | 生産プロセス | 119 |
8 | 内製化 | 116 |
9 | 品質向上 | 111 |
10 | 競争力強化 | 105 |
11 | 高精度化 | 92 |
12 | 生産性向上計画 | 91 |
13 | 高品質 | 88 |
14 | 受注拡大 | 82 |
15 | 短納期化 | 82 |
16 | 高精度 | 79 |
17 | 販路拡大 | 71 |
18 | 試作開発 | 67 |
19 | 生産性向上事業 | 66 |
20 | 革新的 | 63 |
「生産性向上」が、二位以下を大きく引き離して最もよく出てくるキーワードとなっています。
上位を見ると、「革新的サービス」ではなく「ものづくり技術」累計で使われたとおぼしきキーワードが多いですね。
過去のデータで、ものづくり技術での採択が8割、革新的サービスが2割という結果であったため、ものづくり技術累計のキーワードが多く出るのは納得です。
これらのキーワードを使えば受かる、というわけではないでしょう。
また、他の申請書から目立たせるために「敢えて」これらのキーワードを使わない、という選択肢もあり得ます。
難しいところですね。