扇情的なタイトルになってしまいましたが、現実にそうなので仕方がありません。
最も、これは中小企業診断士に限った話ではない。
クライアントが求めているのは、自分が直面している特定の問題の解決策です。
そして、中小企業診断士がその問題を解決できる可能性が高いのなら、依頼が来るでしょう。
ただそれが中小企業診断士である必然性はない。
無資格の経営コンサルでも税理士でも、知り合いの社長でも、なんでもいい。
もう10年くらいこの仕事をやっていますが、
「いやー、中小企業診断士を探していたんだよ、良かった!」と民間企業から言われたことは一度もありません。
ちなみに、公的機関からはよく言われます。
彼らが仕事を依頼するにあたり、公的資格を保有していることが一種の保証(誰かに突っ込まれたときの言い訳とも言う)になるからです。
中小企業診断士であることを謳っても、「すごいね」とは言われるかもしれません。
しかしそれで民間企業から仕事が来ることは、ほとんどない。
これは柔道整復師とカイロプラクターの関係に似ています。
柔道整復師が中小企業診断士、カイロプラクターは民間の経営コンサルタント。
一方は保健診療(診断士で言えば、公的業務)がある。一方はない。
どちらも個人(民間企業)からの依頼もあり、そこではイーブンな条件で戦っている。
皆、自分の身体の不調を解決して欲しいと願っている。
どんな資格を持ってやっているかはあまり気にしない。
「中小企業診断士です。そして、**が得意です。実績は##・・・」
前段はただの「権威付け」であって、大事なのは後段だ。
後段をいかに絞り込んで伝えられるかで、士業としての成功が決まる。