先生と呼ばれて増長するひとたち

中小企業診断士は士業であり、「先生」と呼ばれることも多い。
先生と呼ばれるのなんて、士業か教師、医者や政治家くらいだ。

尊称で呼ばれることは自尊心をくすぐられるし、その呼び名に恥じない行為をしようといつも襟を正す。
ただ、中には勘違いする、人間的に器の小さい、本当にどうしようない中小企業診断士もいる。

公的機関から派遣されたある診断士の話

こんな話を聞いた。
某県のある企業に中小企業診断士がやってきた。公的機関からの派遣であり、
補助金の手続きが適正かどうかのチェックに来たそうだ。

#余談になるが、中小企業診断士はこういった公的機関の
#下請けのような業務を行うことがある。

その先生は、中小企業の社長や担当者相手に命令口調で横柄に指示する、(1日中その業務をやっている彼らより!)自分の方がその業務に詳しいと言い放ち、設備の不足をなじり、購入を強制し、このままでは補助金がもらえないぞ!!と(自分にそんな権限がないにも関わらず)担当者を脅したそうだ。

また、前回の訪問時に言ったことと逆のことを指示する、急ぎでやれと言って急かしたり、そうかと思えばゆっくり正確にやれと怒鳴ったりするなど、聞けばきくほど、中小企業をいじめているとしか思えない行動だった。
もしくは自分が女性にモテないとか、結婚できないとか、髪の毛が薄いとかカツラのメンテナンス代が高いとか、士業としてのビジネスが上手くいかず売上が低いといったもろもろのストレスを、補助金の事務局という権威を笠に着て、相手が反論できないことをいいことに、弱い中小企業にぶつけて発散しているか・・・・・

更に酷いことに、これは別のルートから聞いた情報だが、彼は、社長がちょっと強面の中小企業が相手だと文句も言わずすんなりとチェックを通すそうだ。

憔悴し怯える中小企業

担当者は憔悴しきってしまい、もし補助金がもらえなければ社内で叱責され責任を問われると怯え、彼の理不尽な要求に耐え続けている。

「派遣元の公的機関にクレームをあげてみては?」と私から提案したが、それを逆恨みした彼からの報復で、補助金の事務処理を意図的に遅延されたり嘘の報告を公的機関に上げるなどの悪意のある行為をされ、補助金がもらえなくなることが怖いからと、泣き寝入りを選び、これからも彼の理不尽な要求に応え続けることを選択するようだ。

自分が偉いと勘違いしてしまう

中小企業の社長や公的機関の職員から「先生」と呼ばれ続けていると、いつのまにか自分が「偉い」のだと勘違いしてしまう、こういう輩が出てくる。

本来、中小企業をその知識と経験を活用して支援するために必死に勉強して得た「中小企業診断士」の資格なのに、先生とおだてられるうちにいつしかその本分を忘れ、権威を笠に着て弱いものを虐めるための道具として資格を利用している。

同業者として憤りを禁じ得ない。そして、同業者として本当に悲しく思う。
そして、日々まじめに中小企業の課題と向き合い、クライアントと侃々諤々の議論を行い、資料作りに徹夜も厭わず働いている我々「まっとうな」中小企業診断士の努力を無駄にする行為であり、本当に辞めて欲しいと思う。

「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」

実っていないからといって、頭を垂れないでいい理由にはならない。

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