7月初旬、毎年恒例のイベント「福岡大学スペシャリストガイダンス」に参加してきました。
福岡大学のOB会「有信会」の下部組織として「専門職人会」というものがあります。これはOBの中でも特に弁護士・税理士といった士業の方たちで構成されており、毎年恒例のイベントとして「スペシャリストガイダンス」を行っています。
ガイダンスには各士業から2〜3名が参加しています。
まず、士業毎に1名ずつの代表者(若手)が壇上に並び、それぞれの仕事内容や資格取得までの苦労話などを語ります。その後、各士業毎にブースを設け、学生たちの個別相談を受けつける、という流れです。
士業というのは弁護士等一部の方々を除いて具体的な仕事内容が見えにくく、学生達も彼らに会って話をする機会なんてほとんどないでしょう。
今回のように大学側が機会を用意し、学生の卒業後の選択肢を増やすきっかけを作るというのはとても有意義なことです。
士業のOB達も「後輩たちのためになれば・・」という思いから忙しい中毎年集まり、それぞれの思いを学生に伝えています。今年は1、2年生の参加者がとても多く、就職難が叫ばれる昨今、皆真剣に話を聞いており壇上でしゃべる僕らも身が引き締まる思いでした。
もちろん参加する士業の側にもメリットはあって、大学の教授、職員、他士業の仲間が増えるし、彼らとの話の中からお仕事に発展することもあります。元トーマツベンチャーサポート(株)代表取締役の古賀光雄公認会計士と知り合えたのもこの会ですし、同世代の士業仲間とはよく食事をしながら情報交換させてもらってます。
国家資格を持つ者はそうでない者と比較して、独占業務や政府・地方自治体の仕事などその多寡はともかくとしてなにがしかの恩恵を受けています。その代償というわけではありませんが、われわれ士業というのは学生の教育や地域社会への貢献など、受けている恩恵に見合った活動を行う義務があると(僕は)考えています。
この会は今年で14回目だそうで、僕は4年前くらいから参加させてもらっています。今後も予定の許す限り参加していきます。定期的に母校を訪れ、変わっていくもの、変わらないものに思いを馳せるのもオツなものです。