どのフェイズの話をしていますか

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打ち合わせをしていて「何か噛み合わないな」と違和感を感じることがある。

そんなときは往々にして「議論のフェイズ(段階)がずれている」ことが多い。

議論にはフェイズ(段階)がある。
例えば問題解決であれば、「問題設定」>「調査・分析」>「解決策立案」>「実行」などのフェイズが考えられる(一例であり、フェイズの数や種類、順番は問題の内容によって変わる可能性が高い)。

AさんとBさんが議論しているとして、Aさんは「調査・分析」の手法について話しているのに、Bさんは「問題設定」をどうするかについて話をしていれば、噛み合うわけがない。
AさんはBさんの話に対して「問題は明確で議論の余地がない。調査・分析をいかに効率化するかを議論するべきだ」と不満をもっているかもしれない。
逆に、BさんはAさんの話に「調査・分析の細かい話は後だ。問題がほんとうに問題なのかをじっくり議論すべきだ」と思い、不愉快になっているかもしれない。

これを回避するにはどうしたらいいか?
議論の前段階で、今回の議論はどのようなフェーズを経て行う必要があるか、そのフェーズの数、種類、順番の合意をあらかじめ取っておくことだ。
そして、議論の最中にはそのフェイズ表を皆の見えるところ、ホワイトボードや模造紙に掲示しておく。議論が噛み合わなくなってきたら、全員でそのフェイズ表を見て「いまどこのフェイズについて議論しているのか」を再度確認する。

この手法を使えば、これまでよりも実りのある議論ができるようになるだろう。

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