過去を見渡せる者は

昔の本を読むのが好きです。
昨日読んだ本は、昭和54年に刊行されたものでした。
元ネタは「十八史略」なので、宋代(1321年頃)に書かれた文書、そこに書かれた内容は中国古代の話で、数千年前です。

いま読んでいるのは、ギュスターヴ・ル・ボンの「群集心理」です。これは1895年刊。
#マスクやトイレットペーパーの買い占め騒動を見て、何かの参考になると思い手に取りましたが、人間がそれほど進歩していないのがよくわかります。

「昔は良かった、昔に戻れ」などという懐古趣味は毛頭ありません。
最新の情報ばかり追いかけるのも楽しいですし、それもやってはいるのですが、
過去の、カビの生えたように見える情報からも、新しい知見が得られます。

#女性差別や、コンピューターが存在しないことなど、
#現代とは条件が違い、補正して読むべき点はありますが。

そして、「最新の情報」と思って摂取していたもののほとんどが、
実は過去の情報の焼き直しに過ぎないということもわかります。
#アリストテレスの書物に著作権はありませんから。

第一級の政治家は第一級の歴史家の資格を要求される。
さらに遠くの過去を見渡せる者は、それだけ遠くの未来を見渡せる。

ー ウィンストン・チャーチル

チャーチルは政治家について語っていますが、
経営者もしかり。

過去の人物と同じ過ちを繰り返さないために、
また、過去の人物が掴んだ成功のパターンを踏襲できるように、
経営者にも第一級の歴史家としての資格が要求されます。

いかに天才だとしても、自分一人の知識や経験で判断している人が、
人類全体の英知を踏まえた上で判断している人に勝てるわけがないでしょう?

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