「プロダクトアウトからマーケットインへ」と、教科書に書いてある。
自社の製品を押しつけるのではなく、市場の声を聞け、と。
しかし、単に市場(顧客)の言うことを聞いていても、振り回されるだけではないだろうか?
※ここで言う「プロダクト」とは、単なる製品だけでなく、サービスやサポート業務、デザインといったものも含んでいる。
マーケットとプロダクト、さらに言うなら比較対象としての他社のプロダクト(競争力がなかったら意味がない)の掛け合わせが重要であり、「マーケットイン」だけで良い、という話ではない。
こう考えると、むしろ「3C分析」に近いアプローチとなってくる。
どうも発案者の意図を超えて、マーケットインを強調しすぎるきらいがあるように思う。
「プロダクトアウトからマーケットインへ」ではなく「マーケットインを意識しながら、プロダクトアウトを」が正解。
マーケットにおもねるだけなら、その先に待つのは価格競争では?
あなたの会社を他社と差別化するのは結局のところ、「プロダクト」なのだ。
それよりも何よりも、世の社長はみんな実際のところ、市場の欲しいものではなく、自分が作りたいプロダクトを作りたいですよね?
結局はバランス。良い落としどころを見つける努力をしよう。