完璧な経営戦略を作ることはできない。
数学とは違い、経営戦略に関係する項目は多岐にわたるため、その全てを把握することはできない。
いわば、将棋盤の周辺部を見ずに将棋をしているようなものだ。周辺部に何の駒があるかわからない状態でゲームをしなければならない。不測の事態は常に発生する。
こと経営戦略の策定において、未来を見通す「ラプラスの魔」は存在しない。
ならばどうするか?戦略など策定する必要はない?
それは違う。企業の進むべき道を示すためにも戦略の策定は必要だ。
ポイントは、柔軟性の高い計画とすること。策定時と状況が変わったのであれば、変化した状況に応じて柔軟に戦略の一部を「差し替えられる」ようにしておく。
レゴブロックのようなイメージだ。
経営戦略は、一度策定したら変更できない「不磨の大典」ではない。
情報が変われば、結論を変えるさ。君は違うのかね?
-J.M.ケインズ
朝令暮改は、その理由さえ明確に説明できるのならば、決して悪いことではない。