先週、大きな仕事を片付けた。いまはゆっくりしているかというと、そんなこともない。
後回しにさせてもらっていた他の仕事に追われている。
レディオヘッドというバンドが15年以上前に出した”Kid A”というアルバムがある。
村上春樹の「海辺のカフカ」でカフカ少年がヘッドフォンで聴いていた奴だ。
最初のトラックのタイトルが “Everything in its right place.”
「全ては正しい場所に」。
経営コンサルタントの仕事って、かっこよさそうに見える。
口八丁で食べていると批判されることもある。
実際にはかっこいい仕事でも楽な仕事でもない。
会社のなかで「間違った場所」に置かれている何かを「正しい、もしくは正しい可能性が高い場所」
に動かす。こつこつとそれをやる。
依頼人の社長から煙たがれても、従業員からののしられても、せっせと動かす。
そして成果が出たら「皆さんのがんばりの結果です」といって、契約を終えて立ち去る。
「あの会社は俺が育てた」なんて思わないし、口が裂けてもそんなことは言わない。
Everything in its right place.
それだけの仕事だ。