コンテンツを流用されること

財布を盗む、スリ

商工会の方と仕事をしたときのことです。

商工会の指導員、私、経営者の三者で議論をした後、次回の支援は国の補助金を使って行いましょうという話になりました。国の補助金によって行う「専門家派遣」という制度であれば、経営者の方はゼロ円で専門家の支援を受けることができます。
その制度を使うためには、経営者に「ミラサポ」と言われるシステムへの登録をしてもらう必要があります。

商工会の指導員がミラサポの登録方法を書いた用紙を経営者に手渡します。ちらっと見ると、あれ?どこかで見たような・・・聞くと、「米倉さんのブログの内容を印刷しただけです」とのこと。

そういえば、かなり昔に「ミラサポの登録が難しい」とクライアントから言われて、登録方法をブログに書いたのでした。

無料で専門家の支援を受ける方法(ミラサポ登録方法の説明) | (株)フロウシンク 中小企業診断士 米倉博彦

自分が過去に書いたものがこうやってどこかで役に立っているのは嬉しいですね。

嬉しくないケースも

ブログの内容は好きに使ってもらって構いません。しかし、プレゼン資料となると別です。
以前、補助金のセミナーを開催した商工会がありました。講師は私ではありません。別の中小企業診断士です。
参考までに、、と思い、商工会の担当者に資料を見せてもらったら、半年くらい前に私が別の場所で開催した補助金のセミナーとほぼ内容が一緒でした。文章も、図表もです。多少でも編集されていたら「似たような思考プロセスだな」と関心するくらいですが、てにをはレベルで一緒。

その方は中小企業診断士で、私も知っている方です。先輩です。
「こんなことをするのか」と、非常に残念な思いをしました。

同じ診断士だし、事前に言ってもらえれば、喜んで資料をパワポ形式でお渡しするのに。
持ちつ持たれつですしね、私もどこかで助けてもらうかも知れないし。事前に許可さえ取ってもらえれば、著作権とかあまりごちゃごちゃ言う気はありません。
実際に知人の診断士から依頼を受けて、「名前のとこだけ変えるといいよ」と資料そのまま渡したこともあります。

ただ、知らないところで、さも自分が作った資料のように使われるのはちょっと嬉しくはないですね。
中小企業診断士の学習内容に著作権もあるので、概要は理解しているはず。その上でそういう行為をやっているのだから、同じ資格を持つものとしてちょっと悲しいです。

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