「かっこ悪く見えるのを怖がる選手がいたら、毎日でもその選手を負かすことができる」
ー ルー・ブロック(米プロ野球選手)
格好を気にし出せば、全力を出すことはできなくなる。
社長なので、いい車に乗らなければ、団体の会合に出席しなければ、
スマートに経営しなければ、従業員に好かれなければ・・・・
手段を目的にしてはいけない。
会社の目的は「十分な利益を挙げる仕組みを作り、それを継続すること」だ。
それさえできれば、関係者は全員ハッピーなのだから。
手段は入れ替え可能
いい車に乗るのは、自己満足、あと多少はブランディングの手段ではある。しかし、目的ではない。
団体の会合に出席するのは、営業やマーケティングの手段であって目的ではない。
スマートに経営するのも、従業員に好かれるのもそうだ。
手段なのだから、もっといい方法があるのであれば捨てて構わない。
ところが、「かっこ悪く見える」のを怖がるためにそれができない。
どんなに経営状況が悪くなっても、ベンツを売ってプロボックスに乗り換えることができない。
以前、経営状況が思わしくない会社の支援をしたことがある。(その会社は倒産してしまった)
社長は倒産する寸前まで、邸宅とベンツ、腕時計のコレクションを手放すことができなかった。
それらは自分の成功を自慢するためのもので、経営の手段ですらなかったのに。
どのタイミングで「かっこよく」なるか。今か、後か。
冒頭の引用にある通り、「かっこ悪く」見えることを厭わないものが勝負に勝てる。
たとえプロセスがかっこ悪く見えたとしても、最終的に勝負に勝てるのではあればそれは「かっこいいこと」だと思わないか?