経営学はフリーズドライ製品。お湯で戻すテクニックが問われる

歯車

経営学は役に立つ。机上の空論と批判する人は、きっと「使い方がわかっていない」だけだ。

経営学とは基本的に各種の事例を集めて帰納法で導き出した「回答例」だと思っている。
実際の経営はケースバイケースだろう。同じ条件の企業はないし、時間が立てば条件は容易に変わる。
成功企業と同じやりかた、同じ戦略を採っても失敗する会社は山ほどある。

しかし、「ケースバイケースである」といっていたら話ができない。
「価値観の違い」「人それぞれ」で議論を終わらせるようなものだ。

そこで、各々の事例からそのエッセンスを抜き出し、抽象化、一般化する作業が必要となる。
たとえるなら、フリーズドライ食品だ。

フリーズドライ加工された食品はそのままでは使えない。
お湯で戻さないといけない。

経営学が使えないと思われるのは、一般化、抽象化しているものをそのまま利用しようとしているからだ。

経営学の理論が自社の状況にそぐわないとしたら、別のを使う、また積極的に一部改変してもいい。
既製服が身体に合わないのなら、補正してもらうか、オーダーメイドで作るかだ。ムリに着なくてもいいだろう。

経営学に関してはわかりやすい本がたくさん出ている。しかしそれはあくまでフリーズドライ食品。
うまく活用するには、温度や水の量、時間などの「お湯の戻し方」が問われる。

情報が溢れる時代、中小企業診断士(経営コンサルタント)の意義はそこにあるのではないかと。

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