経営には選挙がなくて良かった

衆議院選挙が終わって考えたのは「中小企業の経営には選挙という仕組みがなくて良かった」ということだ。

数年に一回(それも、トップが任意にその期間を短縮することができる)、
社員全員の投票で役員を誰がするかを決め、その中からトップを選ぶ会社があったとしたら、
しかもその役員は外部の人間も自由に立候補することができるとしたら、
そんな会社が高い業績を上げ、長く続く企業になるとはちょっと思えない。

人の行動は直前の出来事(スキャンダルとか)に大きく影響されるし、
中長期的な予測は大概当てにならない。また、全てを把握することも不可能だ。

それでも経営者は自己の責任において意思決定をし、
その結果が偶然に左右されていることを自覚しつつも、
全て背負う覚悟で日々働いている。
(大企業の場合は、より政治に近そうな統治形態な気もするが)

経営者のことを「独裁者」とか「天皇」とか「王様」と呼ぶことはあっても、
「首相」とか「大統領」と呼ぶことはない。
彼らが力を失うとしたら、それは選挙ではなくクーデターになる。

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