もう20年くらい前、筆者がコンサルティング会社に勤めていた頃の話だ。その会社は今でいう「ブラック企業」で、長時間労働当たり前、朝の3時まで働いて翌日6時には出勤、裁量労働制なので残業代ゼロ。仕事量が多すぎると不満を言おうものなら「プロなんだから、何があってもやり遂げろよ」の一言で済ませられていた。精神の病気になったり、急に会社に来れなくなったり、いろんな人が脱落して行った。私も3年と持たなかった。
当時、同僚の女性(最高学府を卒業していた)からこう言われたのを覚えている。「米倉さん、労働時間をいかに長くするかよりも、単位時間あたりの生産性をいかに高めるかを考えた方がいいですよ」
長時間労働をしたくなければ、日中の無駄を排して、密度を高めた仕事をすればいい。筆者はきっと、効率化に頭を絞ることをサボり、長時間働いた方が何も考えずにやれるから、そうしていたのだと気付かされた。短期的には有効だが、長期的には身体か精神を壊してしまうのだが。
時代は変わって、今は残業も気軽にできない。労働時間の規制は、長時間働きたい人もそうでない人にもまとめて適用されてしまう。残業ができないからといって、仕事が減ったわけではない。ならば、日中の8時間を効率的に使うしか、つまり労働時間の「密度」を上げるしか方法はないのだろうと思う。幸いにして生成AIがそれを可能にしてくれる。















