恐怖の分析

カーレーサーの人とお話しする機会があった。話の中で、「恐怖」についての話題になった。ものすごいスピードを出して、フルブレーキでコーナーに突っ込む。タイヤが滑ることもある、ケガや、最悪の場合は死ぬ。怖くはないのかと。

「もちろん怖い」と彼は言った。でも、恐怖を勇気で抑えるとか、気合いで乗り越えるとかそういうことではないと。自分がなぜ怖がっているのかを精緻に調査する。技術が足りないのなら、それはブレーキの掛け方なのか、ハンドル操作なのか、それとも筋力の問題なのか、視力や判断力の問題なのか、きちんと分析して、それらに対処していけば、恐怖を感じることは減ると彼はそう言った(恐怖が無くなるとは言わなかった。今でも怖いことはあるそうだ。逆に恐怖を感じないのはまずいとも言っていた)。

勇気や気合いではなく、分析。ビジネスもそうだなと思った。仕事が辛いとか嫌だとか不安だではなく、何がどう辛いのか、どの部分が嫌なのか、その不安は何に起因しているのか、事実なのか想像なのか、ただ恐れるのではなく、細かく分解して原因を突き止め対処することで、恐怖をある程度克服することができるだろう。

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