北斗の拳の原作者である武論尊さん(御歳80歳)の著書「悪と嘘を描く」を読んだ。彼の人生を振り返ると偶然の出会いがその人の人生にどれだけ大きな影響を与えるかがわかる。原作者になろうなんて思っていなかったそうだ。中学を卒業して入隊した自衛隊の同期に本宮ひろ志がたまたま居たことがきっかけだと。
ジャンプ全盛期のエピソードも印象的だったし、ラオウが死んだとこで連載は終わるはずだったとか、ケンシロウに兄がいるというのは後で生まれた設定だとか、胸の7つの傷も最初は意味はなかったとか、私と同世代なら面白く読める本だと思う。
北斗の拳という、漫画史上に燦然と輝く傑作でさえ、偶然の要素に多くを依存していた。どこかで選択を間違えてたら(詳しくは本を読んでほしいが、第2話で大きな選択があったようだ)、10週で打ち切りになっていたかもしれない。
私の人生なんてもっと偶然の積み重ねだ。思い通りにはいかないし、不幸と思っていた出来事が反転することもたくさんある。まだ人生50年ちょっとしか生きていないが、今の時点で過去を振り返っても、あの偶然がなかったら全く別の人生だったろうな、もしかしたらあそこで死んでたかもしれないなという出来事がたくさんある。















