反対意見も知っておきたい。私は個人主義者で自由主義者でストア主義者で仏教徒だが、民主主義や共産主義やファシズム、エピクロス派やキリスト教神学の本も読む。それらに批判的なものだけでなく、肯定的なもの、つまり自分と異なる主張を持つ本も読む。
自分とは異なるからと言って頭ごなしに否定せず、どういう思考プロセスを辿って、どういう(現代とは異なる)歴史的背景をもとにそんな理論を唱えたのかを知っておきたい。
自分の意見とは違うものでも、少なくともその理論が前提となり社会の一部が構成されたと言う歴史がある。今もその影響は強く残っている、ただ見えにくいだけで。ならば、それをよく理解しておくに越したことはない。
ルールに従い如才なく振る舞うこともできるし、意図的にルールの裏を書いてうまくやることもできる。