とあるコンサルのブログを読んでいたら、「儲からなくていい」と書いてあった。生活ができる程度でいい、金を稼ぐよりもむしろ小規模な企業の支援をやりたいと。
いろんな主張があるだろう。人生において何に価値を感じるかは人それぞれだ。
ただ、儲かっていないコンサルに経営指導をしてほしい企業があるとは思えない。無料ならわからないが・・・。彼は自分が「金に汚くない、高潔な人間」だと主張したいのかもしれないが、そんな人に来るのは募金かボランティアのお誘いだけで、儲けたいと思っている企業(100%はそうだと思う。口に出すかどうかだけの違いだ)から「自分は儲かっていないけど、あなたに儲け方を教えますぜ」というコンサルに依頼が来ることはない。
こういう主張をする人について素朴な疑問なのだが、儲からなくていいと言っていたのだから、仮に何かの拍子で儲かってしまった場合、超過利益分はどこかの慈善団体に寄付するのだろうか?
もし仮に「儲かっていない」という受動的な現実を「儲からなくていい」という能動的な主張に切り替えて(思い込んで)心の安寧を得ているだけなのであれば、あまりいい方法とは思えない。「儲からなくていい」と、心の底からそう思っているのなら、もしかしたら彼は職業選択を間違えているのかもしれない。自営業ではなくて、どこか、公的機関に勤めることをお勧めする。