企業という不思議な組織体、村や同好の士といったコミュニティとは明らかに異なるものが存在する理由。
経営学者の伊丹敬之はこう言う。
「企業という組織体が誕生するそもそもの理由は、協働(協力して働く)によって個人の限界を超えるところにある」
この定義に倣えば、協働を促さないような、
個人の限界を超えることのないような組織(いわゆる「個人商店の集まり」と揶揄されるそれ)は、
企業として存在する理由がないということになる。
一部でも共通の目的を持って、一緒に働いているから、
少なくともそうだと信じられるから、
個人の限界を超えることができる。
フルリモートで、業務の大半を外注して、出入りの激しい組織で、
協働できるだろうか?個人の限界を越えることができるだろうか?
私にはわからないが、現時点で「できる」方に賭け金を積む気にはあまりなれない。