【速報】2024年度「経営コンサルタント」の倒産が過去最多専門領域の分散化で“経営のプロ”の生き残り競争が激化 | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ
専門領域の分散化と顧客ニーズが高度化し、最近のコンサルは差別化と専門性が求められている。資料集めや情報の整理などはAIに取って代わられ、単純な手続き代行や財務指導など、過去の経験則だけで生き抜くことは難しいようだ。
当社は現在、補助金の支援にほぼ特化している。専門性という意味ではそこにフォーカスしていると思う。差別化はどうだろう?九州ではナンバーワンの実績があるが、全国レベルでは10位以内といったところか。その実績が、当社が差別化できていることの証になるのかもしれない。
上記の記事では、単純な手続き代行や財務指導はAIに置き換えられるので、それだけでは生き残りは難しいだろうとある。補助金の申請支援は「単純な手続き代行」ではないが、単純な部分はAIによる自動化、効率化を進めて行かなければなるまい。
当初からずっと言われていた、「補助金申請支援だけの一本足打法で大丈夫なのか?」と。その不安はいまだにある。いわゆる「ワンストップ」、自社でさまざまな人材を雇用し、自社でできない箇所は他の企業と提携するなどして、経営コンサルに関するあらゆることが当社を窓口に対応できます!という体制にするかどうかを真剣に検討したこともある。結果として当社は真逆の「専門店」の道を選んだ。
ワンストップを標榜し成長を志向した同業者があった。ちょっと憧れてもいた。私が躊躇したことを上手くやれているように見えた。でもそこは倒産してしまった。何が倒産の原因かは分からないが、図体がデカくなり、さまざまな分野に手をつけた結果、個別の品質が低下したのかもしれない。
ワンストップも専門店も、いずれの方向性もリスクは存在する。企業の理念なり経営者の価値観なりで、いずれかの道を選択するしかないのだろう。
当社は今のところ生き残りはできている。いくばくかの余裕もある。その結果があるだけだ。理念も道徳も正義もなにも関係ない、生き残れるかどうか、それが全て。