中小企業診断士なり、一般の経営コンサルタントなり商工会などの支援機関。
彼らが経営者に対してできるのは「伴走」だ。
経営者の横を走り、ペースを作り、助言を与え、やる気を鼓舞する。

独立したての頃、「そんなに言うのであれば、お前が経営してみろ」と酒席で経営者に、冗談交じりにそう言われたことがある。
経営者の代わりに経営するのなら、それは「伴走」ではない。むしろ「代走」と言った方がいいだろう。
アドバイスをしても経営者がそれを受け入れてくれないこともある。
もちろん、アドバイスの内容が悪かったり、わたしの説明の仕方が悪い可能性もあるだろう。
自分だったらこうするのに、と歯がゆい思いをすることだってある。

それでも「代走」はできない。

マラソンランナー(経営者)と、伴走者(コンサルタント)では、求められるスキルは異なる。
わたしが顧問先の企業を経営したとしても、おそらく結果を出すことはできないのではないか(やったことはないが)。

良い経営コンサルタントが、良い経営者になれるとは限らない。
その逆もしかりだ。