未来の自分は、ものすごく生産性が高く、仕事を怠けない。まるで他人のようだ。もちろんそんなことはないのだが。

fMRIという、脳内の血流の変化を撮影する装置がある。
このなかに入って、未来の自分を思い浮かべて、脳の状態を撮影する。
その後、赤の他人を思い浮かべ、再度撮影する。この二つの画像はほぼ同じだそうだ。

UCLAアンダーソン・スクール・オブ・マネージメントのハル・ハー種フィールド教授がこれと同じ実験を試みた。
ある被験者が、現在の自分と赤の他人を思い浮かべた時の脳の画像はかなり異なっていた。
一方、未来の自分と赤の他人を思い浮かべたときの画像はほぼ同じだった。つまり、ぼくらは未来の自分を他人としてとらえる傾向がある。

「世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと 」クリス・ベイリー著

つまり、未来の自分は、脳内では他人と同じように扱われているということになる。
言われてみれば思い当たるふしだらけだ。

未来の自分だって、よく考えたら今の自分と大差ない。
将来の自分は、今の自分が嫌な行為を嬉々としてやってくれるだろうか?まさか!

今の自分は疲れている。けれど、未来の自分は疲れていないはず?
未来の自分も同じような人生を送っている可能性が高い。
未来になれば、別の理由で疲れた自分がいるだけでは?

脳内では未来の自分と他人の区別がつかない、という脳の特性を知れば、「明日から本気出す」という言葉が現実逃避にすぎないことがわかる。今日できないことは、きっと明日もできない。