敢えて情報の流入を断ち切る。
情報の洪水に身を委ねて
スマホ、パソコン、屋外の広告、雑誌・・・・普通に暮らしてれば、黙っていても情報の方から洪水のように押し寄せてくる。
経営コンサルタントというのはパソコンを触っている時間が仕事のほとんどで、移動時間はスマホ、ちょっと時間が空いたらパソコンを開いてメールチェック、面白そうな記事を読む、そこから興味あるキーワードをグーグルで検索・・・など、まさに情報の洪水に溺れている。
そんな情報に耽溺した生活をずっと続けている(社会人になってからずっと、なので、もう20年弱になる)と、自分の意見がわからなくなる瞬間がある。ネットで読んだ意見をさも自分の意見のように喋っていることに気づき、愕然とする。
自分の「軸」が無くなっていく感覚、わかってもらえるだろうか?
情報から自分を切り離す
そんなわけで、数年前から定期的に意識して自分を情報から切り離す時間を設けている。
メモ帳と万年筆、ポメラ(電子メモ帳)だけ持って喫茶店や事務所の屋上に出かけたり、事務所でパソコンの電源を落としてホワイトボードの前で思考したり。
検索が出来ないので、自分で考えるしかない。それが間違った答えだとしても、思考のプロセスのなかで有益なものが見つかることがある。(間違えていれば、あとからグーグルに訂正してもらえればいいのだ)
自分の中からわき出てくるアイデアを捕まえた時の快感はすばらしい。生きてて良かったとすら思う。
(それすら、過去に得た情報の蓄積とその応用にしか過ぎないのだろうけど)
つい先日、とある事情でスマホも持てない、パソコンも触れない環境で数時間過ごした。
世間の流れから少し遅れたって、何にも困らないのだ。