概念を押さえれば、同ジャンルの新しい出来事にも対応できる

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私は、触ったことのないソフトウェアやスマホアプリも、少し見たり触ったりすれば操作方法がわかる。どうやったら設定を変更できるか、欲しい機能があるかどうかも、ある程度わかる。

先日、商工会の依頼で中小企業の事業計画を作る手伝いをした。
新規事業の話が一通り終わって雑談をしていると、社長がWixという無料でホームページを作成できるサービスを使っているが、わからないことがあると悩んでいた。

Wixは触ったことがない。
でも、PCを借りて数分でその悩み事(タイトルタグが変更できない)を解消することができた。

なぜ、触ったことがないソフト(正確にはウェブサービス)でも対応できるかというと、ベースとなる概念を知っているからだ。
ここではHTMLやプログラム言語の知識、Webサービスに関する広汎な知識が「ベースとなる概念」にあたる。
自分がWixというサービスを作るなら、この機能を付けないわけがない。
そして、この機能をつけるのであれば全体の構造を考えるとこのあたりにボタンを設けるはずだ、という予測が立つ。そして、だいたいは当たる。

中小企業診断士として、これまで対応したことのない業種の相談に乗ることがある。
その際にも、診断士の試験とその後の実践で得た「ベースとなる経営に関する概念」があるので、的確なアドバイスを行うことができている(と、思っている)。

もちろん、その業種の特殊な分野には対応できない。私がアドバイスできるのは、どんな業種でも共通に存在する箇所になる。たとえば資金繰りであったり、設備投資計画であったり、新規事業開発であったり、業務フローの整備であったり。

昔ブログでも書いたが、当該分野の専門的な箇所に関して、中小企業の経営者に太刀打ちできるわけがない。経営者は毎日そのことばかりを考えて、死ぬ気で働いているのだから。

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