補助金の季節に向けて(4)〜補助金は「後払い」、立替金が必要

補助金シーズンインの前に押さえておきたい基礎知識講座、第四回です。

過去の記事はこちら>
補助金の季節に向けて(1)〜補助金と助成金の違い
補助金の季節に向けて(2)〜補助率の考え方
補助金の季節に向けて(3)〜補助事業の目的を押さえる

お金はいつもらえるの?

補助金に採択(合格)されたら、すぐに国からお金が振り込まれるわけではありません。

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  1. 締切までに申請書を提出する
  2. 採択発表後、交付手続を行う(詳細な資料提出)。補助金によっては採択翌日から事業期間になることも
  3. 交付手続終了後、事業期間開始。お金が使えるのはここから
  4. 事業期間終了後、実績報告書を提出
  5. 確定検査。報告書の内容チェック。必要に応じて再提出や現地訪問
  6. 検査終了後、補助金の請求>振込

※補助金によって詳細は異なります。

お金が返ってくるのは、お金を使った2ヶ月後〜3ヶ月後であると考えてください。

補助金は資金繰りには使えない

後払いですので、手元に資金がないから補助金で・・・という手段は使えません。
むしろ代金の立て替えが発生するので短期の資金繰りは悪化します。
手元に現預金がなければ、金融機関からの借入れも検討しなければなりません。

また、事業終了後のいつ頃に振込があるかも確実な約束はできません。
事務処理の混み具合、申請書類の不備による再提出>遅延の可能性があるからです。

「遅くとも*月には振り込まれるだろう」と想像して、資金繰り予定に組み込むのは避けた方がいいでしょう。

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